2021ユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされ、SDGs(持続可能な開発目標)の達成すべき目標の一つにも設定されている「ジェンダー平等」という言葉、今年は耳にする機会が多かったのではないでしょうか?
そもそも「ジェンダー」とは…
『世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本』 池上 彰∥監修 学研プラス (K333/セ/)によりますと、
゛男女の違いには、生きものとしての体のつくりの違いのほかに、「男っぽさ」「女っぽさ」といったイメージによる違いがあります。これらは社会の中でいつのまにか作られるもので、「ジェンダー」と呼ばれます。”
今回は、そういったジェンダーに関連する作品を紹介します。
1.『女子という呪い』 雨宮 処凛∥著 集英社クリエイティブ (367 /ア/)
男性だと言われないのに、女性だと投げかけられる言葉、求められる女子力…。社会に対してこれって変じゃない?と思ったことを綴った作品。
2.『さよなら、男社会』 尹 雄大∥著 亜紀書房 ( 367 /ユ/)
男性である著者がこれまでの体験を振り返り、男性の生きづらさや「男社会」がどのようにして形作られているのかを分析した作品。
3.『三つ編み』 レティシア コロンバニ∥著,齋藤 可津子∥訳 早川書房 (953 /コ/)
かけ離れた場所で生きる3人の女性が、それぞれの人生の困難に立ち向かう時、3人の人生が三つ編みのように交差していく物語。インドで不可触民として生活し、娘には教育を受けて代々続く生活から抜け出してくれることを望むスミタ。イタリアで父の会社を引き継いだジュリアは、会社や家族を救うために望まぬ結婚を母親に強いられる。カナダで弁護士として活躍するシングルマザーのサラは、病気の発覚により周囲の態度が変わり、出世への道が閉ざされてしまう…
4.『82年生まれ、キム・ジヨン』 チョ ナムジュ∥著,斎藤 真理子∥訳 筑摩書房 (929/チ/)
誕生、学生時代、受験、就職、結婚、育児…。キム・ジヨンの人生を振り返る中で、女性であるがゆえに立ちはだかる困難と差別を描く小説。韓国を舞台にした作品ですが、現代の日本にも共通していることが多く、きっとたくさんの人が当たり前のように思っていたけれど、言われてみるとおかしいなということに気づかされる一冊。