10月に入りました。
一体暑さはいつまで続くのやら…と思っていましたが朝晩が一気に涼しくなってきましたね。
今年の夏の暑さは本当に体力を削られる暑さだったので、ようやく秋の到来!と嬉しい気持ちになります。
さて、10月と言えば秋、秋と言えば食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋など様々な「○○の秋」が親しまれていますよね。
みなさんは今年の秋、「こんな秋にしたいな」「私はスポーツの秋にチャレンジ!」など目標はありますか?
ここは図書館として読書の秋をオススメするべきですが、現在ふるさと会館2階の特別展示室では、『郷土の芸術 絵画展』が催されていますので、芸術の秋をオススメしたいと思います!
自分で絵を描いたり、何かを造ってみるのももちろんとっても素敵なことですが、いきなり自分で何かを造るのはハードルが高い…と思われる方は、芸術鑑賞から芸術にふれ合ってみませんか?
『郷土の芸術 絵画展』では、地域の方による、見どころ溢れる9点の絵画を展示しております。
展示は10/29(日)までとなっておりますので、ぜひ期間中にご観覧くださいませ。
なお、特別展示室の隣は多目的室となっており、自習に来られる方もいらっしゃるため、お静かにご勘案いただきますようお願いいたします。
そして最後に、図書館なのに本の方がおまけになってしまいますが、「読書の秋」についてお話ししたいと思います。
まずはみなさん、燈火親しむという言葉があるのをご存知でしょうか。
『図説俳句大歳時記』P.201より
燈火親しむ(とうかしたしむ)
解説:秋涼の日が続くとともに、読書欲も旺盛になる。そのうえ、秋の夜は長く、読書には絶好の季節である。
この言葉は、時代を遡って中国の唐の中頃、韓愈(かんゆ:韓退之とも書かれる)が息子である符(フ)につくった「符、書を城南に読む」という詩の中にある、
「燈火稍く親しむ可く」という一節からきている言葉です。
詩の中で韓愈は、「雨も上がり涼しくなり始めたから、郊外の村に行って灯りの下で書物を開くのが良い」と、息子に読書を勧めています。
この詩が日本にも伝わり、「燈火親しむ」が様々な俳句に引用され秋の季語として定着していき、読書といえば秋!というイメージになっていったようです。
耳馴染みのある「読書の秋」ですが、ここ数十年の間でうまれた言葉ではなく、数百年も前の中国の詩が由来とはびっくりですよね。
そんなわけで、読書に絶好の季節、ぜひ絵画展をご観覧の後はお気に入りの一冊を探してみてはいかがでしょうか。