三重県多気郡明和町にある 小林農産ふるさと会館(明和町立図書館・明和町立歴史民俗資料館)のホームページです

RSS

金銅装頭椎太刀

カテゴリ : ■館長の明和町案内



写真の太刀・・「金銅装頭椎太刀」(こんどう そう かぶつちの たち)といいます。

 この太刀、明和町にある県指定の坂本1号墳から出土したもので、下段が出土当時のもの、上段が復元したもの(いずれもレプリカ 本物は斎宮歴史博物館)です。
 この度、ふるさと会館歴史民俗資料館内の考古資料展示コーナーに常設となりました。ぜひご来観いただき古代の文化、技術をのすばらしさ、そして明和町の歴史の豊かさ、深さをその目でお確かめください。


以下、明和町作成の展示解説シートで紹介します。

              坂本1号墳 出土の太刀について         
 金銅装頭椎太刀は、簡単に言うと飾った刀のことです。金銅(銅の金具を金で飾ったもの)の金具で飾られていて、太刀を握る部分の先がこぶしのように膨らんでいることから、「頭椎太刀」(かぶ つちの 
たち)とよばれています。これは日本独自のもので、今から1400年ほどまえの古墳時代に作られたものです。
 その作り方はかなりの手間がかかっており、太刀を入れる鞘は漆を三重に塗って、とてもよい仕上がりにしたいます。また、太刀を持つ握りの部分には銀で作った銀線を巻いており、当時の技術が結集されたものです。
 古墳時代には、天皇を中止とした国家である大和朝廷が作られつつあり(現在の奈良県にあった)、その大きな力を示すために作られたのがこの太刀であったと考えられています。
 また、この太刀は天皇に認められた、ごく少数の人だけに渡されたと考えられており、当時の明和町にも大きな力を持った人がいたことがわかります。
 おそらくはその人の存在が、当時の明和町に斎宮を置くきっかけとなったのではないかとも考えられています。
今は県の有形文化財に指定されており、町の宝であることはもちろん、県の宝でもあります。

お問い合わせは 明和町役場斎宮跡・文化観光課(TEL0596-52-7126)
        明和町ふるさと会館(TEL0596-52-7131)まで
2012-05-01 17:27:35

前へ 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 次へ